罪の意識
続きから・・・
少し散らかったリビング。
辺りを見回した。
すると、一番目に付く様な場所に
飼っている猫を抱いた私の写真が飾ってあった・・・
そんな事をするような人ではなかったので
ビックリした。
・・・と同時に胸が締め付けられた。
私と共にあんなに可愛がっていた猫まで
いなくなってしまったのだ、きっと寂しいに違いない。
その表しきれない寂しさが
痛いほど伝わってきた。
この写真を見るたびに
彼は辛く不安な気持ちになるのだろう.・・・
私は見ているのが辛かったので
その場をすぐ離れ、簡単な荷物をもって
家を出た。
K君の車に乗ってもまだその気持ちは
薄れない。
「どうした?何かあったのか?」
「私の写真が飾ってあった・・・」
と言いながら涙が溢れた・・・
声を出して泣いたのなんていつぶりだろう・・・
K君がそばにいてもその時はただ
彼氏の優しさが次々に
思い浮かんでくるだけだった。
続く・・・