快楽の行く末・・・2~崩壊~
続きから・・・
私はもう食べているどころではなかった。
網の上のお肉が焦げていく。
(・・・どうしよう・・・)
心の中がザワつく。
手のひらに汗がにじんだ。
血の気が引くってこういう事なんだ。
「どうしたの?なんか変だよ。」
彼氏も私の様子に気が付いたらしい。
「別になんでもない。」
もはや目の前の彼氏の事はどうでもよかった。
とにかくここを出たら友達の家に行こう。
あんなにお腹が空いていたのに
少しも食べる気がしなくなった。
焼肉店を出て家に帰ろうとする彼氏に言った。
「チョット大変な事があって友達の家に行って来る。」
えぇ~?!とチョット不満そうな言い方をしたけど
特に2人で何か予定があった訳ではなかったので
すぐに了解をもらった。
「友達すごく泣いてるから遅くなるかもしれない・・・」
と意味不明な理由を言って足早に近くの友達の家に向かった。
続く・・・